4/29(祝・金)~5/1(日) 金峰山・瑞牆山

気分的になぜか連休という感じがしなかったので、直前まで行き先やコースを考えておらず、メンバーも決まらなかったが、金峰と瑞牆を縦走。

【コース】

4/29(祝・金)
信濃川上駅→(タクシー)→金峰山荘(廻り目平)→砂防堤→金峰山小屋→金峰山→金峰山小屋(泊)

4/30(土)
金峰山小屋→大日小屋→富士見平小屋→瑞牆山→富士見平小屋→瑞牆山荘

5/1(日)
瑞牆山荘→(車)→増富ラジウム温泉(増富の湯)→(バス)→韮崎駅

始発の新幹線で佐久平へ向い、そこから小海線で金峰山の麓の信濃川上駅へ。すごく久しぶりにディーゼルカーに乗った気がする。家を出た時はどんより曇り空だったが、だんだん晴れてきて、車窓からは八ヶ岳が見えたりして、気分が盛り上がる。

駅を下りたのは、クライミングのために来たと思わしきカップルと我々のみ。カップルに声をかけ、タクシーに分乗して金峰山へ。タクシー会社は周辺に1社しかないらしく、運転手が「はい、タクシーです」と携帯電話に出たのが面白かった。同乗したカップルに話を聞くまで知らなかったが、金峰山周辺はクライミングのフィールドだそうで、3日ほど練習して帰るつもりだと言っていた。金峰山荘前にはテントがたくさん張られ、マットを担いだクライマーが列をなしてフィールドへ向っていた。登山者は我々以外に見当たらず、静かに歩き始める。



地図に「砂防堤」とある丸太橋がかけられた地点までは道に雪はないが、その先は斜度もきつくなると共に雪も深くなり、ほどなくしてアイゼンをつけた。凍りついているところは少ないが、アイゼンがあった方が安心して登れる。金峰山小屋に近づいてくるとあたりはシャクナゲの大群生になっており、1カ月もしないうちにこの周辺はさぞかし美しく彩られるのだろうと思いながら、ザクザクと雪を踏みしめて歩いた。途中、樹間からは瑞牆山も見えた。





金峰山小屋では、「ゆずひこ」という大きな犬がお出迎え。滞在中1度も鳴かないおとなしい犬で、みんなのマスコット。



小屋のおじさん(お兄さん)とゆずひこにあいさつして、荷物を置いて金峰山をピストン。「アイゼンはなくても登れると思うよ」という小屋のおじさんの言葉を信じて、アイゼンなしで行ったが、結構な斜度なのでアイゼンがあった方が楽だった。「なくても登れる」と「あった方が登りやすい」は明確に違うということ。山頂は風が強かったが、国師ヶ岳が間近に、遠くに八ヶ岳が望めた。五丈石も登りたかったところだが、寒かったのでパスしてしまった。

金峰山山頂からのパノラマ



夜は持参した肉を焼き、ビールと焼酎で乾杯したのだが、小屋食を食べる人たちはみなナイフとフォークを持っている。しかも、テーブルにはワインが出ており、メロンをかじっている人も。後で調べてみたら、どうやら小屋食が豪華なことで有名らしい。次に来た時は2食付きで泊ろうと決めた。

翌朝起きて小屋を出ると快晴で、これまた八ヶ岳が美しく見える。アイゼンをつけて出発。意外と風は強くなかった。金峰山山頂をトラバースして稜線と交わるあたりで、右手に八ヶ岳、左手に南アルプス、左後ろには富士山と、あたりの山が全て見渡せるポイントがあって、感動しきり。その地点を過ぎると所どころ凍りついた急斜面の樹林帯に入り、アイゼンの歯を効かせながらどんどん下る。



大日小屋の少し手前あたりで雪は消え、小屋上の広場でアイゼンを外す。まるで除雪したかのように大日小屋からは雪がなかった。



富士見平小屋に着いてから荷物を預け、サブザックで瑞牆山に向う。小屋の方にアイゼンは必要か聞いてみると、所どころ凍っているので必須だといわれ、小さいサブザックに無理やりアイゼンを詰め込んで登り始める。富士見平小屋より前と比べると、かなり人が多く、子供連れのお父さんや、いわゆる山ガール山ボーイのカップルも結構いた。しかしなかなかに登りは急で、息が切れる。途中、アイゼンを外している人が多くいた少し広い場所があり、そこより上は凍りついているところもかなりあって、アイゼンを装着。見たところ半分まではいかないもののかなりの人がアイゼンを持参しておらず、登るのに難儀している。「山頂まで10分」という看板から先は雪も厚く、アイゼンなしではとても登れないようなところがあり(それでも強引に登るおじさんがいたのには閉口したが)、アイゼンを持たない山ガール山ボーイたちは山頂を目前に引き返して行った。

山頂からは金峰山が間近に見えたが、遠くの山々は気温が上がったこともあってうっすらしか見えず。それでも岩稜の山頂から望む景色は気持がいい。コーヒーを飲みながら昼食を食べ、下山した。

瑞牆山からのパノラマ

その夜は瑞牆山荘で汗を流し、そのまま泊った。同室のおじさんから色々な山の話を聞き、今年の夏には大雪山と屋久島には絶対行くぞと心に決めた。

翌日は、その同室のおじさんの車で増富ラジウム温泉まで送ってもらい、放射能をたっぷり浴びて筋肉痛を和らげ、韮崎駅経由で帰途についた。

0コメント

  • 1000 / 1000