九州の山々を巡る(7)



朝起きてみれば若干の頭痛。やはり前夜は飲みすぎたかと思いながら、朝食をいただく。本来なら指宿温泉名物の砂蒸し風呂を体験しておきたかったところだ。また、ヘルシーランドという安直な名前の公営温泉施設には、素晴らしい眺めの露天風呂があるそうで、そこも行ってみたかった。しかし、そこまで楽しむ時間的余裕はなく、山川駅を後にする。



鹿児島中央駅では、おみやげを調達した後、N田さんご紹介の「むじゃき」というお店で、黒豚のどんぶりと鹿児島名物白熊のセットをお昼ごはんに。



新幹線で帰るN田さんとはそこで別れ、3人は高速バスで福岡へ向かう。ゴールデンウィークの渋滞にはまって1時間ほど遅れたが、予想していた程は遅れなかった。それでもあまりゆっくりする時間はなく、博多駅の中にある寿司屋で腹を満たし、福岡空港へ向かう。高速バスの車中にいる時から、昨夜の宿のくり屋から携帯に何度か連絡が入っていたことを思い出し、博多駅で地下鉄に乗る前に、くり屋に電話してみた。すると、部屋の鍵が1つないという。よくよく探してみれば、N氏のカバンの奥底に鍵はちゃーんと入っていた。空港に着いてからすぐに宅急便カウンターに行って鍵の発送の手続きを済ませた。ハプニングだらけの旅行を象徴するように、最後の最後までネタが隠しているとは、なかなかN氏もワルである。帰りの飛行機に乗ったのはもう21時頃で、羽田に着いた頃には既に3人とも眠気で目がうつろ。最後に握手をして無事を祝し、慌ただしく別れた。

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