九州の山々を巡る(1)
ゴールデンウィークに九州の日本百名山(久住山、祖母山、阿蘇山、霧島、開聞岳)に登ってみたいと言い出したのは自分ではない。しかし、それを聞いた時からうずうずして仕方なくなり、何の予定も入れていなかった土曜日を1日まるまる使って、一気に計画を立ててしまったのは自分である。元来時刻表の旅(時刻表を片手にあれこれと旅行計画を立てて旅した気分になること)が大好きな自分は、格好の課題を見つけ、嬉々として自分なりの答えを導くのに1日使ってしまったということになる。ついでにその場で宿や交通手段の予約まで済ませてしまった。そうなれば、後は休暇さえ取れれば勢いで進んでしまう。そんなわけで、九州6泊7日の旅に行ってきた。
日付
行程
4/28(水)
羽田空港→福岡空港→通町筋(熊本)→昼食→熊本駅→平成駅→レンタカー店→阿蘇くじゅうユースホステル
4/29(木・祝)
阿蘇くじゅうユースホステル→牧の戸峠→久住山→中岳→御池→牧の戸峠→赤川温泉→竹田市街→ほしこがinn尾平
4/30(金)
ほしこがinn尾平→宮原→9合目小屋→祖母山→天狗岩→黒金山尾根→ほしこがinn尾平→阿蘇ユースホステル
5/1(土)
阿蘇ユースホステル→仙酔峡→高岳→高岳東峰→高岳→中岳→仙酔峡ロープウェイ→仙酔峡→内牧温泉→レンタカー店→平成駅→水前寺駅→通町筋(熊本)→天文館(鹿児島)→ホテル
5/2(日)
ホテル→レンタカー店→えびの高原→韓国岳→えびの高原→林田温泉→レンタカー店→天文館周辺→ホテル
5/3(月)
ホテル→鹿児島中央駅→山川駅→開聞登山口→開聞岳→開聞駅→山川駅→くり屋
5/4(火)
くり屋→山川駅→鹿児島中央駅→博多駅→福岡空港→羽田空港
1日目 4/28(水)
朝一番の福岡行に乗らなければならないということで、最も羽田空港に近い人の家へ前夜から泊まり込んだ。明日から休みという日に限ってやたらとメールや電話、直接の相談事などがたくさん舞い込んできて、定時帰りするつもりが22時近くまで会社に残らざるを得ず、準備が進んでなかった自分はかなり焦って終電で友人宅へ転がり込んだ。おかげで翌日は余裕を持って羽田空港へ到着できたが、天気はあいにくの雨で、ちょっと前途が心配。
飛行機は定時より少し遅れた程度で離陸した。福岡に着いてみれば、思ったより肌寒いものの快晴であった。到着が少し遅れたため、乗る予定のバスを逃してしまったが、本数は少なくないし、初日はあまりスケジュールが混みいっていないので、特に問題なし。バスで熊本へ向かい、通町筋という熊本一の繁華街で下りる。鶴屋百貨店の大きさに驚き、意外と大きな街だという印象。うろうろした挙句、煮干しらーめんのお店へ。山のことばかり考えていたので、到着した街で何を食べるかまではあまり考えていなかったのだ。一応食べログに出ている熊本のラーメン屋さんの中では、上位に位置する店で、醤油ラーメン好きの自分にはかなり美味しく感じた。本場熊本ラーメンは、また熊本へ戻ってきた後に食することにする。
その後、今日のハイライト熊本城へ。大きさや天守閣からの眺めも良かったが、何より印象に残ったのが、客をもてなそうとする姿勢だ。場内には足軽やら指揮官(?)やら忍者やらの格好をした人がそれぞれのアクションをしながら雰囲気を盛り上げつつ、記念写真に一緒に収まる。天守閣の案内は、市民ボランティアらしき人達が無料で行っている(しかも、1グループに1人ついて随時回ってくれる)。さらに、城から出るところでは市役所の人らしき女性が、何が一番良かったかを尋ねてきて、夜のお城もいいですよとか、あっちに行くと花が咲いててきれいですとか、色々な情報を教えてくれた。一口城主制度で有名な熊本城だが、他の観光施設にも見習って欲しいぐらいのホスピタリティを感じられて、また行ってみたいと思う。
お城を鑑賞したら、目の前の電停から市電に乗って熊本駅を経由し、レンタカーを借りて一路九重連山の麓、阿蘇くじゅうユースホステル(瀬の本ユースホステル)へ。ゴールデンウィークは厳密にはまだ始まっていないということもあってか、3人で貸切。本来のペアレントさんも不在らしく、「臨時雇いなので…」というおばさんが一人しかいなかった。決して新しい建物ではないが、こぎれいな感じ。夕食は買出しが難しいかもと思ったので、準備してもらった。おばさん手作りのだご汁(みそ味のすいとんのような九州の家庭料理)と豚肉の鍋で、お腹いっぱいになった。暗くなるにつれて外はかなり強い雨になっていたが、九州内でも一二を争う人気の黒川温泉が近いので、タオルを持って車で向かう。宿のおばさんおすすめの「山みず木」という宿へ。見た感じかなり高級そうなのに、入浴は500円と安め(ただし、外来客は内湯には入れない)。あいにくの雨ではあったが、露天風呂はかなりの広さがあり、目の前には川が流れ、奥にはライトアップされた滝が見えるという野趣あふれる評判通りの風呂であった。ぜひ次は泊まりで来てみたいものだ。風呂からあがって宿へ戻った後は、軽くビールを飲んだ後眠りについた。
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