【読書】世界史

マクニールの世界史上下巻を読了。正直読み通せるか心配だったが、評判通りの面白さで一気に読んでしまった。


通史の本といえば、歴史の教科書のように次から次へと固有名詞が出て来てはそれを覚えるのに必死になるというイメージがあるが、むしろこの本では固有名詞は最低限しか登場しない。その代わり、ある時代や地域の動きがなぜ起こったのか、そしてそれがどのように次の時代につながり、あるいは他の地域に影響を及ぼすのかという、因果関係が描かれている。だからその流れを追いつつ、ついつい読んでしまえるということだろう。


一方で、出てくる個々の人名、地名、事件の名前についての説明は非常に乏しいので、スマホを片手に、「これ何だっけ」というところは検索しながら読んだ。これが面倒に思えるかもしれないが、むしろそれぞれの事象をさらに知りたいという好奇心がかき立てられもする。


歴史は暗記、という先入観を覆してくれるとともに、世界史に対する様々な興味を呼び起こしてくれる本。

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