災害ボランティア@宮城 (2)

4/5火曜日もまた宮城野区のボランティアセンターへ。前日と同じ地区の別のお宅へ。かなり大きな敷地をお持ちの農家で、作業場と物置からの泥出しの作業。庭にはがれきの山が積み上がり、そこに泥に汚れたエルモのぬいぐるみが投げ捨てられてこちらを向いており、哀愁を誘う。種もみや大豆の種が泥に埋まってしまい、全く使えなくなってしまったのを見ると、悲しくなる。牧草が混じっているのか、ヘドロの中に草が入っているためスコップが刺さらず、かなり難儀したが、フォーク状の器具をお借りして何とかひと段落をつけて作業を終えることができた。

一緒に作業をしていた若者たちは顔見知り同士のようで、休憩の際にお互いの家の様子などを確認し合っていた。スポーツインストラクターだという3人は、ガスの供給が始まっていないため勤めているジムが休業しており、その間休職のような扱いになっているという話だった。給料も出ないためただお金が減るばかりで、うち1人は買ったばかりの車が流され、移動の手段もなくしてしまったそうだ。津波で家族や家を失ったりすることも辛いが、生き残った人達が地震と津波の影響で職を失うことは、もっと大きい問題だ。ライフラインが復活し、雇用が元通りになって初めて、復興がなったというべきだろう。被災地以外に住む人は節電や募金でできることをやろう、という風潮はよいことだが、本当の復興という意味で被災地の人々が自活できるように手助けするには、やはり被災地でこれから生産される物やサービスをなるべく消費して、経済を活性化させていかなければならないのだと強く感じた。

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