岩手山・早池峰山
6月下旬にキナバル山へ行って、ちょこちょこと低山へ出かけた後、7月の3連休を利用して東北は岩手県まで登りに行った。
金曜日の夜中にさいたまを出て、ひたすら車をとばして朝の7時前に登山口に到着。空は青く気持ちのいい朝だが、若干雲が多い。岩手山も見えたり雲の影に隠れたり。馬返し登山口から山頂へのピストンのコースをとった。
しかし、登り始めると徐々に雲は少なくなり、素晴らしい夏山日和となった。日差しは強く、樹林帯を抜けると首筋に痛いぐらいの日差しが照りつける。キナバル山はさすがに標高が高く暑さはあまり感じなかったので、夏山という雰囲気はなかったので、今年初めての「いかにも夏山!」な雰囲気。
八合目にはかなり立派な避難小屋が立っていた。布団付きで1泊1700円と、山小屋としては激安。しかも、小屋の前には水が豊富に湧き出しており、かなりよさげ。今度来るときは、この小屋に泊まって縦走しよう。小屋の後ろ側に岩手山の山頂が見える。
山頂へたどり着く。景色は阿蘇にちょっと似ている感じだ。
山頂の周辺は一面コマクサが咲いていた。あまりに多いのでなんだか珍しくない植物のように見えたぐらいだ。この日は下山後にそのまま花巻のユースホステルまで行き、宿近くの東和温泉に浸かって一休み。
翌日は、早池峰山へ。花で有名な山だけあって、ネットなどで調べたところだと、シーズン中は山頂までかなり混雑するという情報が。そのため、早めに宿を出てさっさと登ってしまうことに。5時に宿を出て、6時30分頃に岳駐車場へ着く。ハイシーズンはマイカー規制が敷かれており、この駐車場に車を置いてバスで登山口まで向かう。思ったよりは登山客は少ないが、それでも最初の駐車場が埋まるぎりぎりのタイミングだった。ルートは、小田越登山口から山頂を経て河原の坊へ下りる、最も一般的なコース。
登り始めてすぐに樹林帯を抜け、森林限界の上へ出る。するともうあちらこちらに白や紫の花が。岩の隙間から白いハヤチネウスユキソウが顔を出し、別なところからはオダマキが紫色の花を咲かせていた。実は登りは結構な急坂なのだが、花を楽しむうちにどんどん登ってしまう。
前日の岩手山に続き、天気もまずまずだ。振り返れば薬師岳の美しい山容が広がり、いかにも東北の山らしい緑の稜線が楽しめる。
山頂少し前には、有名なハシゴ。思ったよりも短く、それほど怖いものではない。雨が降っている時などは少々危険だろう。
山頂手前の木道付近は、まさにお花畑の様相。白い花をベースに、紫の花や黄色の花が一面に広がっていた。空を見上げれば青い空にぽっかりと白い雲。周りを見渡せば濃い緑の低木の間に花が咲いているという景観。ずっとお昼寝したいぐらいの心地良さだった。
こちらは白い花。
山頂直下にはチングルマが群れをなして咲いており、花の周りをミツバチなどの虫が忙しげに飛び回っていた。山頂からの眺めも素晴らしく、最高点近くに陣取って昼食を採った。
下りの河原の坊への道は、小田越コースよりもさらに急な坂で、しかも石がゴロゴロしていて歩きにくいことこの上ない。花もそれほど咲いておらず、登りのルートに選ばなくてよかったと思いつつ、慎重に下る。途中、沢との出会いでそうめんを作って食べている夫婦がおり、次回以降の山行で必ず実践してやると心に誓った。
早池峰を下りた後は、遠野物語で有名な遠野のユースホステルへ。田んぼが広がるなんとものどかな場所にある小奇麗な宿で、おじさんが軽妙なトークで遠野の街の見所を説明してくれる。美味しいご飯を食べ、夜更けまで語り合い(一方的にしゃべっただけ?)、翌日またはるばる500キロの道のりを東京へ向け車を走らせた。
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